ボランティアと聞くと、「無償ではたらく」というイメージが強いかもしれません。また、日本では一般的にはそのような解釈で使われる場合が多いのも確かだと思います。たとえばクレームの多いお客さんに対して「こっちだってボランティアでやってるわけじゃないんだから・・・」と陰で愚痴を言ったり、学校で「今日はボランティア活動の日」という日程が組まれていたりしますね。しかし、本来の「ボランティア」の意味はこれらとは違う部分もあります。
ボランティアとは、自発性に基づいた活動やその活動をする人のことであり、それに対する報酬があるかないかは定義とは無関係です。日本では「奉仕」のイメージが強い言葉ですが、本来は相手と立場は対等です。 このような本来意味から考えると、上に書いたようなことは、果たして言葉を正しく使っているのだろうか?という気にもなりますね。
〜ボランティアの歴史〜
もともとは「志願兵」を意味する言葉として17世紀のヨーロッパで使われていたボランティアという言葉ですが、現在の意味が派生したのは19世紀後半です。その後、大正・昭和の時代に日本に入ってきました。日本に伝わったのが遅い理由としては、日本ではもともと地域や血縁上のつながりを強く持つ慣習があったため、ボランティアを呼びかける必要がなかったというのが挙げられます。
国際協力において、お金しか出さないと言われていた日本。ですが、1989年のサンフランシスコ大地震(アメリカ)の時に、大学生を中心とした40人近いボランティアが現地に出向き、感謝・評価されています。これが日本における実際の海外ボランティアの始まりといえます。さらに、その翌々年の湾岸戦争の際にも多くのボランティアが現地を訪れています。
〜1月17日とボランティア〜
なかなか記憶が色褪せない1995年の阪神・淡路大震災。この時に全国から実に多くのボランティアが現地に駆けつけました。このことで1995年は「ボランティア元年」と呼ばれるようになり、更には震災のあった1月17日が「防災とボランティアの日」と定められました。